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COLUMN医師監修コラム

脂肪溶解注射(BNLS、カベリン等)の効果とリアル|顔痩せ・部分痩せ

2025.11.03

本気でダイエットを頑張っても、どうしても落ちてくれないお顔の丸みや、鏡を見るたびにため息が出てしまう二の腕のお肉。

食事制限やハードな運動を続けても、なぜか狙った場所だけは変わってくれない…。

そんな「あと少し」の脂肪に、長年悩まされている方は少なくありません。

私自身、この業界で数多くのお客様の声に耳を傾けてきましたが、「全体的に痩せたいわけじゃない、ただこの部分だけが…」という切実な思いを何度もお聞きしてきました。

そして、その悩みの末に、脂肪吸引のような大掛かりな手術を覚悟する姿も見てきました。

しかし、現代の美容医療は進化を続けており、メスを使わずに、もっと気軽にその悩みにアプローチできる、賢い選択肢が存在します。

 

その代表格が、今回じっくりとご紹介する「脂肪溶解注射」です。

コンプレックスを感じている部分の皮下脂肪に薬剤を直接注入し、脂肪細胞そのものを減らすことを目指すこの治療法は、ダウンタイムも比較的少なく、日常生活への影響を最小限に抑えながら、理想のフェイスラインやボディラインへと近づけてくれる可能性を秘めています。

なぜこの注射が、頑固な部分痩せに効果的なのか。その科学的な仕組みから、クリニックで実際に使われている薬剤の具体的な種類、そして多くの方が気になる痛みやダウンタイム、費用のリアルまで、私が現場で得た知見やお客様のリアルな声も交えながら、余すところなく、そして深く掘り下げて解説していきます。

これを読み終える頃には、あなたの長年の悩みが、解決可能な希望へと変わっているかもしれません。

 

1. 脂肪溶解注射とは?

脂肪溶解注射」と聞くと、まるで魔法のように脂肪が溶けて消えるSFのような光景を想像するかもしれませんね。

しかし、その本質は極めて科学的です。特定の薬理作用を持つ薬剤を使い、ターゲットエリアの脂肪細胞を破壊し、体の自然な代謝機能で体外へ排出させることで部分的なサイズダウンを目指す、確立された医療痩身治療です。

これを分かりやすく例えるなら、「部分痩せ専門のデリバリーサービス」というよりは、「脂肪細胞専門の解体業者」と言った方が近いかもしれません。

 

通常のダイエットとの決定的な違い

私たちが食事制限や運動で痩せる時、体は全身の脂肪をエネルギー源として少しずつ燃焼させます。

そのため、「お腹だけ」「二の腕だけ」といった特定の場所を狙い撃ちにすることは、残念ながら不可能です。

しかし、脂肪溶解注射は、薬剤を注入したエリアの脂肪細胞に直接アプローチし、その細胞膜を破壊するという、全く異なるメカニズムで働きます。

 

脂肪が体外へ排出されるまでの流れ

 

脂肪溶解注射は、以下のステップで効果を発揮します。

  • 薬剤の注入: 痩せたい部分に薬剤を注入します。
  • 脂肪細胞の破壊: 注入された薬剤が脂肪細胞の膜に作用し、風船が割れるように細胞が壊れ、中に蓄えられていた中性脂肪が放出されます。
  • 老廃物として回収: 体内の「お掃除役」であるマrophages (マクロファージ) などの免疫細胞が、放出された脂肪を老廃物として認識し、分解・回収します。
  • 体外への排出: 回収された老廃物はリンパ管や血管を通じて主に肝臓で代謝され、最終的に汗や尿として穏やかに体外へ排出されていきます。

 

脂肪溶解注射がリバウンドしにくい理由

 

この治療法における最大のポイントは、脂肪細胞の「大きさ」を変化させるのではなく、「数」そのものを物理的に減らすという点にあります。

一度破壊され、体外へ排出された脂肪細胞が再生することは、基本的にはないと考えられています。

一般的なダイエットで経験するリバウンドは、小さくなっていた脂肪細胞が再び大きくなることで起こります。しかし、脂肪溶解注射で細胞の数を減らした部位は、その「脂肪を溜め込む器」自体が少なくなるため、リバウンドのリスクが低いと言われるのです。

この点が、通常のダイエットとの決定的かつ本質的な違いと言えるでしょう。

※関連記事脂肪吸引のダウンタイム完全ガイド。不安を解消し、快適に乗り切る方法

2. 薬剤の種類とそれぞれの特徴

脂肪溶解注射と一括りに言っても、その「解体業者」である薬剤にはいくつかの種類があり、それぞれに得意なことや個性があります。クリニックでよく耳にする代表的な薬剤のキャラクターを知っておくことで、カウンセリングの際に自分の希望や不安をより具体的に伝え、納得のいく治療を選択する手助けになるはずです。

 

  • BNLSシリーズ(BNLSアルティメットなど)

    この薬剤の最大の特徴は、植物由来の成分を主体に構成されている点です。
    セイヨウトチノキ(マロニエ)やペルシャグルミなど、様々なハーブから抽出された成分が、脂肪分解をサポートするだけでなく、血液やリンパの流れを促進したり、肌の引き締めを助けたりするよう、複合的に配合されています。いわば、脂肪を減らすだけでなく、施術後のむくみや腫れを抑え、スムーズな排出を促す「アフターケア」まで考えられた処方と言えます。


    この大きなメリットは、施術後の腫れや痛みが比較的マイルドに抑えられるように開発されている点です。
    そのため、お顔周りのようなデリケートで、少しの変化も気になる部位への使用で特に高い人気を誇ります。私も多くの症例を見てきましたが、ダウンタイムをほとんど取れない方や、美容医療が全く初めてで不安が大きいという方が、最初のステップとして選ぶことが多い、いわば「優等生」タイプの薬剤です。

  • カベリン(Kabelline)

    こちらの主成分は「デオキシコール酸」です。
    これは、脂肪細胞の膜を直接的に破壊する働きが、米国のFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)で承認されている、信頼性の高い成分です。
    もともとデオキシコール酸は、私たちの体内にある胆汁酸の一種で、食事で摂取した脂肪の消化・吸収を助ける役割を担っています。つまり、体が本来持っている脂肪乳化のメカニズムを応用した、非常にパワフルな成分なのです。


    BNLSと比較して、よりしっかりとした脂肪溶解効果が期待できるとされ、特に
    顎下やボディの、ある程度脂肪の厚みがある部位でその真価を発揮します。もしBNLSが丁寧な手作業で解体する職人だとしたら、カベリンは的確に重機を操る熟練オペレーターのようなイメージです。効果実感をより重視したい方、少しでも早く結果を出したいと考える方に選ばれることが多い薬剤です。

どちらの薬剤が優れている、という絶対的な正解はありません。大切なのは、薬剤の名前やブランドイメージだけで判断するのではなく、あなたの脂肪のつき方(柔らかいか、硬いか)、部位、体質、そして「最終的にどうなりたいか」というゴールイメージをドクターが丁寧に見極め、最適な薬剤と注入量をオーダーメイドで提案してくれるクリニックを選ぶことです。

3. 顔痩せ(頬、顎下)への効果

お顔は、ほんの数ミリの変化が、全体の印象を驚くほど大きく左右する、非常に繊細なパーツです。私が日々のカウンセリングで最も多くご相談を受けるのも、やはりこのお顔周りの脂肪に関するお悩みです。脂肪溶解注射は、そんなミリ単位の調整を得意としています。

  • 頬の脂肪

    にっこりと笑った時に気になる頬のふくらみや、口元の横にぷにっと乗っかるお肉(メーラーファットやジョールファットと呼ばれます)は、顔全体を大きく、そして少し幼い印象に見せてしまう原因の一つです。
    ここに脂肪溶解注射を行うことで、余分なボリュームが減り、フェイスラインがすっきりとシャープになります。
    その結果、骨格が際立ち、より洗練された大人びた印象に近づける可能性があります。毎朝メイクのシェーディングで必死に影を作っていた部分が、何もしなくてもスッキリ見えるようになった、という喜びの声は、本当によくお聞きします。

  • 顎下の脂肪

    二重顎の主な原因となる顎下の脂肪は、一度ついてしまうとダイエットでは非常に落ちにくく、多くの方を長年悩ませる手ごわい存在です。
    特に、スマートフォンを下向きで見る時間が増えた現代では、姿勢の影響も相まって、年齢に関わらずこの部分のたるみやもたつきを気にする方が急増しています。
    脂肪溶解注射は、この顎下の脂肪にピンポイントでアプローチできるため、横顔のシルエットを劇的に美しく整える効果が期待できます。うつむいた時にもフェイスラインがぼやけにくくなり、これまで無意識に避けていた横からの写真にも、自信を持って写れるようになったという方は少なくありません。

お顔への施術は、まさに芸術的なセンスが問われる領域です。ただ闇雲に脂肪を減らすのではなく、その人の骨格や表情のクセ、全体のバランスを立体的に捉え、どこを減らせばその人本来の美しさが最も引き立つかを計算し尽くす。そんなドクターのデザイン力こそが、満足度を左右する最も重要な要素なのです。

4. 体への部分痩せ(お腹、二の腕)

お気に入りの洋服を、もっと素敵に着こなしたい。その理想を阻むのが、ボディラインの細かい部分についた、いわゆる「つまめるお肉」です。脂肪溶解注射は、そんな体の特定のパーツを整え、全体のシルエットをより美しく見せるための「仕上げの彫刻」のような役割を果たすことができます。

  • 二の腕

    「夏になったら、ノースリーブを自信を持って着たい」という多くの女性の願いを阻むのが、腕を振った時に揺れる、通称「振袖肉」です。腕立て伏せなどの筋力トレーニングも二の腕の引き締めには有効ですが、筋肉の上に厚い脂肪が乗っていると、かえって腕全体がたくましく見えてしまうことも。
    脂肪溶解注射なら、この部分の余分な脂肪細胞に直接アプローチし、筋肉のラインが美しく見える、華奢でスッキリとした腕のラインを目指すことが可能です。

  • お腹周り

    特に下腹部やウエストの横、いわゆる「ラブハンドル」や「浮き輪肉」と呼ばれる部分は、一度脂肪が定着するとなかなか落ちにくいエリアの代表格です。
    タイトなスカートやパンツを履いた時に、ベルトの上からポコッと乗ってしまうお肉をどうにかしたい、というご相談は男女問わず後を絶ちません。
    広範囲の脂肪を大幅に減らすような、全体的な減量には向きませんが、特定の部位のラインを滑らかに整え、くびれをより際立たせるような使い方で、大きな効果を発揮します。

体への施術は、顔に比べて皮膚が厚く、脂肪層も深いため、より多くの薬剤量が必要になる傾向があります。
そのため、1回の変化は顔よりもさらに穏やかに感じられるかもしれません。どのくらいの回数と注入量で、どの程度の変化が見込めるのか、焦らずに着実な変化を目指すためにも、事前にドクターとしっかりと治療計画を立てることが、満足度を高める上で何よりも重要になります。

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5. 施術の痛みとダウンタイム

新しい美容医療を検討する上で、誰もが必ず気になるのが「痛み」と「その後の生活への影響(ダウンタイム)」でしょう。

脂肪溶解注射は、メスを使う外科手術に比べて体への負担が格段に少ない「低侵襲治療」に分類されますが、リアルな情報として、どのような経過をたどるのかを事前に知っておくことで、安心して施術に臨むことができます。

 

  • 施術中の痛み
    治療は注射で行うため、当然ながら針を刺す瞬間にチクッとした痛みは感じます。しかし、多くの場合、痛みの感覚はその一瞬です。薬剤を注入している最中は、少し押されるような、あるいは液体が入ってくるような違和感を覚える程度です。多くのクリニックでは、施術前に注入部位を保冷剤などでしっかりと冷却することで皮膚の感覚を鈍らせたり、極めて細い特殊な針を使用したりすることで、痛みを最小限に抑えるための工夫を凝らしています。痛みに特に弱いと自覚されている方でも、ほとんどの方が「思ったより平気でした」という感想をお持ちです。
  • 施術後のダウンタイム
    注入直後は、注入した薬剤の水分量によって、一時的に少し膨らんだような感じがしたり、赤みや軽い腫れ、熱っぽさが出たりすることがあります。
    これは薬剤が脂肪層に浸透し、正常な炎症反応が起きている証拠であり、多くは数時間から長くても翌日には自然に落ち着いていきます。

    私の臨床経験上、最もよく見られるダウンタイムの症状は「内出血」です。
    これは注射針が皮下の毛細血管に偶然当たってしまうことで起こるもので、避けられない場合があります。
    注入直後は赤紫色に見えますが、時間と共に緑色、黄色へと変化し、通常は1〜2週間ほどで完全に消えていきます
    お顔であればファンデーションやコンシーラーで十分に隠せる程度ですし、体の場合は洋服で隠れることがほとんどです。


    日常生活に大きな支障が出るような、強い痛みや腫れが長期間続くことは非常にまれで、施術当日からシャワーも可能です。
    この手軽さと回復の速さが、脂肪溶解注射が多くの方に選ばれる、大きな理由の一つなのです。

6. 効果を実感するために必要な回数と間隔

脂肪溶解注射は、1回の施術で劇的なビフォーアフターが生まれるような、即効性の高い治療ではありません。

脂肪細胞が破壊され、体外へ排出されるまでには、一定の時間が必要です。

  • ステップ1: 薬剤によって脂肪細胞が破壊される
  • ステップ2: 体内の清掃システムが、破壊された脂肪細胞を処理する
  • ステップ3: 処理されたものが、最終的に体外へ排出される

その効果は、非常に穏やかに、まるで薄紙を一枚ずつ剥がしていくように現れます。

この「穏やかな変化」という特性を正しく理解しておくことが、治療を途中で諦めず、満足のいく結果を得るために、とても重要になります。

 

推奨される施術回数と間隔

 

一般的には、多くのクリニックで同じ部位に対して以下の内容が推奨されています。

  • 施術回数の目安: 3〜5回程度
  • 施術間隔の目安: 1〜4週間

では、なぜ一度にまとめてではなく、複数回の施術が必要なのでしょうか。

 

複数回必要なのは「安全性」のため

 

その理由は主に安全性にあります。

一度に大量の薬剤を注入すると、腫れや炎症といった副作用のリスクが高まってしまいます。

そのため、体の負担を考慮しながら、少しずつ、しかし着実に脂肪細胞の数を減らしていくという、安全性を最優先したアプローチを取るのです。

 

例えるなら「庭の雑草取り」のようなもの

 

私がお客様によくお伝えするのは、「庭の雑草取り」に似ているという例えです。

  • 一度に全ての草を根こそぎにしようとすると…
    • 土を荒らしてしまう
    • 大切な草花まで傷つけてしまうことがある
  • 期間を空けながら少しずつ丁寧に行うと…
    • 庭を傷めることなく、着実に美しい状態にしていくことができる

脂肪溶解注射も同様に、回数を重ね、適切な間隔を空けることで、体に無理をさせることなく、より確かなラインの変化を実感しやすくなるのです。

 

大切なのは、あなたに合った治療計画

 

もちろん、これらはあくまで一般的な目安です。

最適なプランは、以下の要素によって一人ひとり全く異なります。

  • あなたの目標とする変化の度合い
  • もともとの脂肪の量
  • 薬剤に対する体の反応性

最も大切なのは、カウンセリングの際に自分の理想をしっかりと伝え、どのくらいの回数と期間でゴールを目指せるのか、ドクターと二人三脚で具体的な計画を立てていくことです。

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7. 脂肪溶解注射のメリット・デメリット

どんな優れた治療法にも、必ず良い面と、事前に理解しておくべき側面があります。ここでは、脂肪溶解注射のメリットとデメリットを公平な視点から、より深く掘り下げて整理してみましょう。これを天秤にかけ、自分にとってメリットが上回るかどうかを考えることが、賢い選択に繋がります。

  • メリット
    • 狙った部分だけをデザインできる:ダイエットでは不可能な、顔や二の腕、お腹といった特定のパーツだけを狙ってサイズダウンを目指せます。まさに「ボディデザイン」という言葉がふさわしいアプローチです。
    • ダウンタイムが比較的短い:腫れや内出血は起こり得ますが、外科手術に比べれば格段に短く、日常生活への影響が少ないため、忙しい方や周囲に秘密にしたい方にも適しています。
    • 施術時間が極めて短い:一部位であれば、カウンセリングや冷却の時間を除けば、実際の注入時間は10〜15分程度で終わることがほとんどです。ランチタイムなどを利用して受けることも可能です。
    • 変化が自然でバレにくい:効果が数週間かけて穏やかに現れるため、「急に痩せた?」と不自然に思われることが少なく、周りの人に気づかれにくい形でスッキリとした印象を目指せます。
    • リバウンドのリスクが低い:脂肪細胞の「数」そのものを減らすため、体重が大きく増減しない限り、治療した部位は太りにくい状態が持続しやすいと考えられています。
  • デメリット
    • 一度で大きな変化は得られない:即効性を求める方には不向きかもしれません。満足のいく効果を実感するには、複数回の継続的な施術が必要になることがほとんどです。
    • 広範囲の大幅な脂肪減少には向かない:あくまで部分痩せを目的とした治療であり、体重そのものを落とすためのものではありません。全身の肥満を解消したい場合は、食事療法や運動療法が基本となります。
    • 注入量や回数に応じて費用が変動する:治療は自由診療のため、保険は適用されません。複数回の施術が必要な場合、総額がどのくらいになるか、事前にしっかりと確認し、予算計画を立てる必要があります。
    • 内出血や腫れなどのリスクがゼロではない:個人差はありますが、一時的に内出血や腫れ、むくみ、触った時の軽い痛みなどが出ることがあります。大切な予定の直前などは避けるのが賢明です。

これらの点を総合的に、そして冷静に理解した上で、脂肪溶解注射が今の自分の悩みやライフスタイル、価値観に本当に合っているのかどうかを、じっくりと判断することが、後悔のない選択への最も確実な道筋です。

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8. 本当に効果ある?経験者の声と症例

治療の理論やデータも大切ですが、やはり一番心に響くのは、「実際に受けた人はどう感じているの?」というリアルな声ですよね。私がこれまでクリニックでお会いした方々からいただいた、たくさんの喜びの声の中から、特に印象的だったものをご紹介します。

  • 20代女性(頬・顎下)
    「昔から顔の丸さがコンプレックスで、いつも髪でフェイスラインを隠していました。3回目の施術が終わって1ヶ月くらい経った頃、友達に『最近すごく痩せた?顔がシュッとしたね!』って言われたんです。自分では毎日鏡を見ているので劇的な変化は分かりにくかったのですが、昔のスマホの写真と見比べたら、顎のラインが全然違っていて本当に驚きました。特に横顔のシルエットが綺麗になって、写真写りに自信が持てるようになったのが、何よりも嬉しいです!」
  • 30代女性(二の腕)
    「長年、ノースリーブの服を着ることに強い抵抗がありました。二の腕の太さがコンプレックスで、真夏でも薄手のカーディガンが手放せませんでした。思い切って5回ほど注射を続けたところ、気にしていた腕の付け根や、いわゆる振り袖の部分が、明らかにスッキリしたんです。この夏、念願だったノースリーブのワンピースを綺麗に着こなせた時の感動は、今でも忘れられません。劇的にモデルさんのように細くなったわけではないけれど、自分の中では人生を変えるほどの大きな変化でした。」
  • 40代男性(下腹部)
    「数年前の健康診断で注意を受けてから運動を始めたのですが、体重はある程度落ちても、ベルトの上に乗る下腹のぽっこりだけが、どうしても解消されずに悩んでいました。そこでドクターに相談し、この注射を知りました。注射と並行して食生活にも気をつけた結果、きつかったスーツのパンツがスムーズに履けるようになったのを実感しています。治療が良いきっかけになって、自分の体と向き合う意識が高まったことも、大きな収穫でした。」

これらの声に共通しているのは、効果の現れ方が「ある日突然、激変する」というものではなく、「気づいたら変わっていた」「周りから指摘されて実感した」という、非常に穏やかで自然なものである点です。そして、その外見上の小さな変化が、自信や前向きな気持ちといった、内面への非常に大きなポジティブな影響を与えていることが、何よりも雄弁にこの治療の価値を物語っています。

9. 医療ダイエットとしての費用と注意点

手軽に始められるイメージのある脂肪溶解注射ですが、れっきとした医療行為であることに変わりはありません。安心して、そして納得のいく治療を受けるために、費用と注意点についてもしっかりと理解を深めておきましょう。

  • 費用について

    脂肪溶解注射の費用は、主に「使用する薬剤の種類」と「注入する量(cc)」、そして「施術回数」によって決まります。
    これは自由診療のため、クリニックごとに料金設定は大きく異なります。
    例えば、「BNLS 1ccあたり〇〇円」や、「カベリン 1本(8cc)あたり〇〇円」といった形で料金が提示されることが一般的です。

    ここで大切なのは、1ccあたりの単価の安さだけでクリニックを選ばないことです。
    自分の悩みを解決するためには、平均して何ccくらいの量が必要で、何回くらいの施術が推奨されるのか。
    そして、最終的に総額でどのくらいの費用がかかりそうか、という長期的な視点を持つことが重要です。
    カウンセリングの際には、必ず明確な見積もりを提示してもらい、それ以外に追加料金などが発生する可能性がないかを、きちんと確認しましょう。

  • 施術を受ける上での注意点

    • 信頼できるクリニック・ドクターを慎重に選ぶ
      カウンセリングの時間を十分に確保し、あなたの話を親身に聞いてくれるか。メリットだけでなく、考えられるリスクやデメリットについても包み隠さず説明してくれるか。そうした姿勢を持つ、信頼できる医療機関を選びましょう。
    • 事前のカウンセリングを何よりも大切に
      自分のなりたい理想のイメージや、どんな小さな不安でも、遠慮なくドクターに伝えてください。あなたとドクターとの間で、「ゴールのイメージ」を寸分違わず共有すること。それが、満足のいく結果を得るための、最も重要な第一歩です。
    • ご自身の健康状態を正確に伝える
      過去のアレルギー歴や、現在治療中の病気、日常的に服用している薬(サプリメント含む)などがあれば、必ず問診票に記入し、口頭でも伝えてください。安全が最優先です。妊娠中や授乳中の方など、体調によっては施術を受けられないケースもあります。

脂肪溶解注射は、あくまで健康的なライフスタイルを補助する強力なツールです。暴飲暴食や不摂生な生活を続けていては、せっかくの効果も半減してしまいます。この治療を、自分の体と向き合う良いきっかけと捉え、日々の食事や運動習慣を見直すことで、相乗効果が生まれ、より理想的な結果に繋がるはずです。

10. あなたの「変わりたい」を応援する選択肢

ここまで脂肪溶解注射の様々な側面について、詳しく解説してきました。この治療の最大の魅力は、脂肪吸引のような外科手術に比べて、心理的、身体的、そして時間的なハードルが格段に低く、「美容医療の第一歩」として非常に始めやすい点にあると、私は強く感じています。

  • メスを使わないという、何よりの安心感

  • ランチタイムでも可能なほどの、短い施術時間

  • 翌日から普段通りの生活に戻りやすい、短いダウンタイム

これまで美容クリニックに対して、どこか自分とは縁遠い世界だと感じていたり、少し敷居の高さを感じていたりした方にとって、脂肪溶解注射は、長年のコンプレックスを解消するための、非常に現実的で身近な選択肢となり得るのです。
あなたのそのお悩み、もしかしたらメスを使わないこの穏やかな方法で、解決への確かな一歩を踏み出せるかもしれません。

 

脂肪溶解注射は、コンプレックスを一夜にして消し去る魔法の杖ではありません。

しかし、あなたのこれまでの努力だけでは、どうしても届かなかった「あと少し」に優しく寄り添い、理想の自分に近づくための、心強い味方になってくれる可能性を秘めています。

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頬の丸みがスッキリすれば、もっと心からの笑顔に自信が持てるかもしれない。二の腕が細くなれば、ずっと着たいと憧れていたファッションに、思い切って挑戦できるかもしれない。

その小さな外見の変化が、あなたの内面に明るい光を当て、毎日をより楽しく、前向きなものに変えてくれる。私は、優れた美容医療には、そんな素晴らしい力があると確信しています。

 

もしあなたが今、鏡を見るたびに、あるいはショーウィンドウに映る自分の姿に、ふとため息をついているのなら、一度、専門のクリニックで話を聞いてみる、という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

そこでは、あなたの悩みに真摯に耳を傾け、最適な解決策を一緒に悩み、考えてくれるプロフェッショナルが待っているはずです。その小さな勇気ある一歩が、あなたが、今よりもっと自分自身を好きになるための、忘れられない素晴らしいきっかけになるかもしれません。

 

美容医療は 「自己肯定感を高めるための選択肢のひとつ」 という信念の もと、一人ひとりの美しさと真摯に向き合う診療スタイルを貫いています。現在は、アジアの美容外科医との技術交流や教育にも力を入れ、国際的なネットワークづくりにも取り組んでいます。

  • <所属学会>

  • 日本美容外科学会JSAS

  • 日本美容外科学会JSASPS

  • 日本形成外科学会

  • 乳房オンコプラスティック

  • <資格>

  • 日本外科学会専門医

  • コンデンスリッチファット療法認定医

  • Total Definer by Alfredo Hoyos 認定医

  • VASER Lipo 認定医

  • RIBXCAR 認定医

【監修医師】

Casa de GRACIA GINZA / GRACIA Clinic 理事長 美容外科医・医学博士 樋口 隆男 Takao Higuchi

18年間にわたり呼吸器外科医として臨床に携わり、 オーストラリアの肺移植チームでの勤務経験も持つ。外科医としての豊富な経験を土台に、10年前に美容外科へ転向。現在は東京・銀座と福岡に美容クリニックを展開し、これまでに10,000例以上の脂肪吸引、4,000例を超える豊胸手術を手がけている。特にベイザー脂肪吸引、ハイブリッド豊胸、脂肪注入豊尻、肋骨リモデリング(RIBXCAR)、タミータック、乳房吊り上げなどのボディデザインを得意とし、自然で美しいシルエットづくりに国内外から定評がある。

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